歯の豆知識
ホワイトニングとダイレクトボンディング、どちらを先にすべき?
ホワイトニングとダイレクトボンディング、どちらを先にすべき?
こんにちは。
茨城県日立市の歯医者、きくち歯科の院長 菊地正高です。 今回は「ホワイトニングとダイレクトボンディング、どちらを先にやればいいですか?」というご質問にお答えします。実はこの順番、間違えると「色が合わない」という残念な結果になることがあります。ぜひ最後までお読みください。
結論:ホワイトニングを先に行う
先にお伝えすると、ホワイトニングを先に、ダイレクトボンディングを後に行うのが正解です。
その理由は「色の合わせ方」にあります。ダイレクトボンディングに使用するコンポジットレジンは、治療時に患者さんの天然歯の色に合わせて色調を選択します。ところが、このレジン自体はホワイトニング剤で白くすることができません。
つまり、ダイレクトボンディングを先にしてしまうと、後からホワイトニングをした際に天然歯だけが白くなり、レジン部分だけが元の色のまま浮いて見えてしまうのです。
なぜレジンはホワイトニングで白くならないのか
ホワイトニングの仕組みは、歯の内部に薬剤を浸透させて色素を分解することで白くします。ところがコンポジットレジンは人工素材のため、薬剤が浸透せず色が変わりません。
同じ理由で、セラミックの被せ物や詰め物もホワイトニングでは白くなりません。すでに白い補綴物がある方がホワイトニングをする場合は、ホワイトニング後に補綴物を新しい色に作り直す必要があります。
正しい治療の順番
白くきれいな歯を目指す場合、以下の順番が基本です。
① ホワイトニングで歯全体を白くする まず天然歯を希望の白さに整えます。オフィスホワイトニング(歯科医院で行うもの)とホームホワイトニング(自宅で行うもの)があり、組み合わせて使うとより効果的です。
② ホワイトニングの色が安定するのを待つ(1〜2週間) ホワイトニング直後は歯の色が不安定で、少し時間が経つと落ち着きます。この安定した状態でダイレクトボンディングの色を合わせることが大切です。
③ ダイレクトボンディングで形・色を整える 白くなった天然歯の色に合わせてレジンの色を選び、欠けやすきっ歯・形の気になる部分を修正します。これで全体的に統一感のある仕上がりになります。
ホワイトニング後にどのくらい待てばいい?
ホワイトニング直後はレジンと歯の接着力が低下することがわかっています。そのため、ホワイトニング終了後から少なくとも1〜2週間空けてからダイレクトボンディングを行うことを推奨しています。
この待機期間をきちんと設けることで、レジンがしっかりと歯に接着し、長持ちする仕上がりになります。
また、ホワイトニング直後は歯がしみやすい状態になっています。待機期間中はフッ素入りの歯磨き粉を使い、知覚過敏ケアをしながら過ごすとより快適です。
ホワイトニングの種類と組み合わせ方
ホワイトニングには大きく分けて2種類あります。
**オフィスホワイトニング(歯科医院で行う)**は、高濃度の薬剤を使って短時間で白くする方法です。1回の施術で効果を実感しやすいため、「早く結果を出したい」方に向いています。
**ホームホワイトニング(自宅で行う)**は、歯科医院で作製したマウスピースに薬剤を入れ、毎日一定時間装着する方法です。時間はかかりますが、色が均一に仕上がりやすく、持続性が高い傾向があります。
2つを組み合わせた「デュアルホワイトニング」が最も効果的とされており、白さを出してからダイレクトボンディングで形を整えると、トータルで大きな変化を実感していただけます。
すでにダイレクトボンディングをしている場合は?
すでに前歯にダイレクトボンディングが入っている状態でホワイトニングを希望される場合は、次の2つの選択肢があります。
① ホワイトニング後にレジンをやり直す 天然歯を白くしてから、その色に合わせてダイレクトボンディングをやり直します。費用はかかりますが、全体の色の統一感が出て最もきれいな仕上がりになります。
② ホワイトニングの目標色をレジンの色に合わせる 今あるレジンの色をゴールとしてホワイトニングを行い、天然歯の色に合わせる方法です。ただし目標色に正確に合わせるのは難しく、完全な統一感が出ないこともあります。
どちらが適しているかはお口の状態によって異なりますので、カウンセリングでご相談ください。
ホワイトニングとダイレクトボンディングの費用について
ホワイトニングとダイレクトボンディングはどちらも自費診療となります。両方を組み合わせる場合、それぞれの費用が発生しますが、トータルで見ると大がかりなセラミック治療より費用を抑えながら大きな効果を得られることが多いです。
費用の目安や治療の流れについては、初回のカウンセリングで詳しくご説明いたします。「大体どのくらいかかるか知りたい」という段階でのご相談も大歓迎です。
院長より
「白い歯にしたい」というご要望は多くの患者さんから伺います。ホワイトニングとダイレクトボンディングを組み合わせることで、費用を抑えながら大きく印象を変えることができます。ただし順番と待機期間を守ることが、きれいな仕上がりへの大切なステップです。
当院では2024年に第25期ダイレクトボンディング講習会を受講し、色の合わせ方にもこだわった治療を提供しています。「どんな順番でどう進めればいいか」ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。
きくち歯科では患者様により良い治療を提供するために、日々研鑽をしております。引き続きよろしくお願いいたします。
きくち歯科 院長 菊地正高
〒319-1221 茨城県日立市大みか町1丁目10-14 はじめての方へ – 日立市の歯医者「きくち歯科」 (kikuchi-dental.net)