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根管治療

根管治療について

重度のむし歯でも歯を残す「根の治療」

今まではむし歯が進行して痛みが生じると「神経を抜く」という治療が多く行われてきました。しかし神経を抜くと、その後、様々なトラブルが発生しやすくなり、どうしても歯の寿命が著しく短くなってしまいます。
神経を抜かずに、歯の根のむし歯菌を徹底的に取り除く治療が「根管治療」です。

痛みがなくなっても、虫歯は治りません

神経が死んでしまった場合の自覚症状

歯の神経は刺激を感知し、脳に伝える働きがあります。しかし、神経が死んでしまうと刺激を知覚できず、痛みやしみるなどの自覚症状もほとんどなくなってしまいます。
「むし歯の痛みが急になくなった」という場合は、特に注意が必要です。むし歯の進行により、すでに神経が死んでいる可能性があります。

天然歯を残すためには「神経の治療」が重要

歯の神経にはさまざまな防御機構が備わっており、歯を維持するために欠かせない組織です。しかし、神経が死んでしまうと、痛みを知覚できません。むし歯が再発しても症状に気づけず、最終的に抜歯が必要になるほど悪化する恐れもあるのです。
天然歯を一度抜いてしまうと、元には戻せません。ご自身の歯を残すには、神経の治療(根管治療)が必要です。

きくち歯科で行う
根管治療の特徴

    • Point.01

      歯科用CTで「正しく診断」

      CTを用いた検査は、歯の神経の本数や形状、根の先の病状など多くの正確な情報が確認でき、精密な根管治療を実現します。

    • Point.02

      拡大鏡で「よく見る」

      肉眼では見るのが難しい根管部分も、拡大鏡を使用することで数十倍まで視野を広げ、より正確な治療を行うことができます。

  • 拡大視野における根管治療について

    歯科専用の拡大鏡である歯科用拡大鏡(ルーペ)は、肉眼の5倍に患部を拡大して見ることができます。根管や歯周ポケットの内部、歯の僅かなヒビ割れなど、口腔内の細かい部分のチェックも可能です。特に根管治療はもちろん、当院ではむし歯・歯周病治療にも使用し、より正確な診査・診断、精密な治療を行うために欠かせない治療機器となっています。

  • より正確さを追求することが、根管治療成功のカギ

    根の中の管は、実は非常に複雑な形態をしています。
    特に根の先は無数に枝分かれをしていることが多く、
    こういった部位に入り込んだバイ菌をすべて取り除くのは難しくなります。
    つまり、患部をしっかりと見て、より正確な治療を行うことが、
    根管治療成功のカギとなるのです。

根管治療の流れ

  1. Flow01むし歯の除去

    むし歯が重度にまで進行して、歯の内部にある歯髄(神経・血管)にまで達した場合に処置を実施します。少しでも多く健康な歯質を残すため、丁寧に切削を進めて行きます。
  2. Flow02補綴物の除去・拡大

    根管治療の患部が見えるように、まず補綴物(詰め物・被せ物)を取り除いて、患部を拡大するようにしていきます。
  3. Flow03根管内をむし歯菌除去・洗浄

    リーマーやファイルと呼ばれる専用器具を使用して、根管内部の虫歯菌に感染した神経や血管などの除去を行い、感染物質やファイルなどで削った感染歯質が根管内部に残らないように、薬剤を使用して洗浄を行います。細菌が少しでも残っていると再発のリスクを高めてしまうため、慎重な処置が必要です。
  4. Flow04根管を充填

    洗浄によって細菌の徹底除去を行った後、根管内部の空洞を埋める「根管充填」を行います。根管内部に細菌の繁殖場所を残さないように、隅々まで歯科用のセメントを流して固めて行きます。
  5. Flow05根管の密封・土台の設置

    流し込んだセメントが硬化して根管の封鎖を確認後、最終的に装着する被せ物が安定するように歯を削った部分を埋めたり、歯の欠損が大きい場合には支台(コア)を造成します。
  6. Flow06被せ物を装着

    歯の内部に細菌が侵入しないように、土台となる歯との適合性にこだわって被せ物の作製を行います。被せ物が完成後、装着して嚙み合わせの調整を行い、治療終了です。

根管治療を中断した場合、
どうなるのか?

根管治療はとても細かい治療に繰り返しになるので、数回に分けて治療をする必要があります。
「痛みがなくなった!」という理由から、自己判断で通院を途中でやめたくなるかもしれません。
しかし、根管治療を中断してしまうと、歯への負担はもちろん、今後の治療費も負担が大きくなってしまいます。

    1. 根管治療を中断した歯

    2. 1回の治療で取り切れない

    3. 放置すると根管内で悪化

  • 根管治療を放置すると起きるデメリット

    Check.01

    歯を失うリスクが高くなる

    根管内でむし歯が悪化して、歯の根っこに菌が感染してしまいます。歯の根まで感染してしまうと、根管治療では治せず抜歯に至るケースも少なくありません。

    Check.02

    痛みが再出して、治療期間が延びる

    最初の治療で痛みが消えたと感じるかもしれません。しかしそれは、神経を除去したために「痛み」を感知する場所を失った為に過ぎません。なるべく早い期間できちんと治すためにも、予定通りに治療を進めることがとても大切です。

    Check.03

    予定よりも治療費がかかる

    もし抜歯に至ってしまい、インプラントを入れた場合、歯1本の平均金額は40万円前後と言われています。また骨の退縮が見られた場合は、さらに治療費がかかる可能性があります。初期段階で適切な治療を受けることが、治療費の負担も少なく済むのです。

むし歯が神経に到達する前に治療を

根管内部の形状は、非常に複雑です。細菌を隅々まで除去するには、複数回の治療が必要になり、治療期間も長期間にわたるケースも少なくありません。また、神経を失った結果むし歯の再発に気づかず、抜歯のリスクが高まる可能性もあります。
むし歯が神経に到達することを防ぐためにも、早期発見・早期治療を心がけましょう。

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