小児矯正・成人矯正その他
舌で前歯を押す癖(舌癖)とは?歯並びへの影響と改善方法を歯科医師が解説
こんにちは。
茨城県日立市の歯医者、きくち歯科院長の菊地正高です。
お子さんのお口を見ていて、
「食べ物を飲み込むときに舌が前に出る」
「いつも舌が前歯に当たっている気がする」
そんな様子が気になったことはありませんか?
実は、舌の使い方にも歯並びへ影響を与える癖があります。
この癖を**「舌癖(ぜつへき)」**と呼びます。
あまり聞き慣れない言葉ですが、小児矯正ではとても大切なポイントです。
今回は、舌癖とは何か、歯並びとの関係について分かりやすくご紹介します。
舌癖とは?
舌癖とは、
舌が本来あるべき位置ではなく、歯を押したり、前に出たりする癖のことです。
例えば、
- 飲み込むたびに舌が前歯を押している
- 普段から舌が前歯の裏にある
- 舌が上下の歯の間に入る
- 話すときに舌が見える
このような状態が続くと、少しずつ歯並びに影響することがあります。
本来、舌はどこにあるの?
舌は何もしていないとき、
上あごに軽く触れている状態が自然です。
この位置を「安静時舌位」といいます。
しかし舌癖がある場合は、
舌が下がったままだったり、前歯を押していたりすることがあります。
舌は普段から歯に触れている時間が長いため、わずかな力でも長期間続くと歯並びに影響することがあります。
舌癖が歯並びに与える影響
舌癖が続くと、
- 出っ歯
- 開咬(前歯が閉じない)
- すきっ歯
- 歯並びの後戻り
- 噛み合わせの乱れ
などにつながることがあります。
もちろん、舌癖だけが原因ではありません。
遺伝や顎の成長、口呼吸など、さまざまな要因が重なって歯並びは決まります。
しかし、舌の使い方もその一つとして重要です。
舌癖の原因
舌癖はさまざまな原因で起こります。
例えば、
- 口呼吸
- 鼻づまり
- 指しゃぶり
- お口周りの筋肉の弱さ
- 飲み込み方の癖
などです。
そのため、舌だけを見るのではなく、お口全体の機能を確認することが大切です。
矯正だけでは改善しないこともあります
「歯を並べれば治りますか?」
という質問をいただくことがあります。
歯並びだけを整えても、
舌癖がそのまま残っていると、
歯並びが後戻りする原因になることがあります。
そのため、
歯だけではなく、
舌の位置や飲み込み方、お口の使い方も大切になります。
ご家庭でチェックしてみましょう
次のような様子はありませんか?
✅ 普段から口が開いている
✅ 飲み込む時に舌が見える
✅ 発音しにくい言葉がある
✅ 前歯が閉じない
✅ 食べるのに時間がかかる
一つでも当てはまる場合は、一度ご相談いただくことをおすすめします。
ご家庭でできること
無理に舌を引っ込めるよう注意するだけでは改善しません。
まずは、
- 鼻で呼吸する習慣
- よく噛んで食べる
- 正しい姿勢
- お口を閉じる習慣
などを意識することが大切です。
必要に応じて、お口の機能を育てるトレーニングをご提案することもあります。
きくち歯科が大切にしていること
私たちは、
歯並びだけを診ているわけではありません。
歯並びは、
- 呼吸
- 舌の位置
- 飲み込み方
- お口周りの筋肉
- 顎の成長
など、多くの要素が関係しています。
だからこそ、歯だけを動かすのではなく、
お口全体の機能を育てることを大切にしています。
お子さんが将来も健康なお口で過ごせるよう、一人ひとりに合わせた診療を心がけています。
よくある質問
Q. 舌癖は自然に治りますか?
成長とともに改善する場合もありますが、癖が続く場合は歯並びに影響することがあります。
Q. 舌癖は矯正だけで治りますか?
歯並びを整えるだけでなく、舌の使い方やお口の機能へのアプローチが必要になることがあります。
Q. 相談だけでも大丈夫ですか?
もちろんです。
現在のお口の状態や舌の動き、歯並びとの関係について丁寧にご説明します。
まとめ
舌癖は、普段あまり意識されないお口の癖ですが、歯並びや噛み合わせに影響することがあります。
大切なのは、
歯並びだけを見るのではなく、お口全体の機能を育てることです。
きくち歯科では、歯並びだけでなく、呼吸や舌の使い方、飲み込み方まで含めて、お子さん一人ひとりに合った診療を行っています。
「舌の癖が気になる」「歯並びとの関係が心配」という方は、お気軽にご相談ください。
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監修者情報

院長
菊地 正高Masataka Kikuchi
当院では「歯についての正しい知識を伝える」「歯の健康から全身の健康との関係性を伝える」「歯の寿命を延ばす」を目標に、地域の皆様が安心・納得の歯科治療を受けていただける治療を目指しています。
そのため、患者さんのお口の現状を丁寧に説明したり、今後の治療計画もしっかり説明していくため、カウンセリングに重点を置き、治療前に理解を深めていただけるようにしています。
その際、疑問に思ったことはなんでもお聞かせください。カウンセリングを通して「自分の歯を守るために向き合おう」、という意識づけから、ご自身のお口の健康を考えるきっかけになっていただけたらと思います。
経歴
-
2008年
昭和大学歯学部卒業
三重大学医学部付属病院にて研修 -
2012年
三重県松阪市 林歯科医院勤務
所属学会/資格
- 日本歯周病学会 会員
- 日本口腔インプラント学会 会員
- 臨床歯科語る会 会員
- もくあみ会 会員
- スタディーグループ:しんせん組
- 保田矯正塾 会員
- MAC(皆川アカデミークラブ) 会員
- JIDIA(顎顔面外科矯正学会)認定医
セミナー受講歴
-
2009年~2010年
モリタ PD SYTLE ベーシック アドバンス セミナー
-
2013年
臨床基本ゼミ(金子一芳先生) 6ヶ月コース
臨床歯科語る会
国際矯正歯科研究会セミナー(宮島邦彰先生) -
2014年
KAVO補綴咬合セミナー(永田省蔵先生)
もくあみ会
救歯塾(黒田昌彦先生) 8ヶ月コース
臨床歯科を語る会
歯科医院地域一番実践会ベーシックコースモリタ PD SYTLE ベーシック アドバンス セミナー -
2015年
東ペリオセミナー(東 克章先生)5ヶ月コース
愛知インプラントセンター 100時間コース -
2016年
一の会 1)歯科臨床における診断とは
2)線を引かない歯科臨床
3)マイナスの少ない歯科臨床
4)ブラキシズムと歯科臨床
(押見一先生 新井俊樹先生 塚原宏泰先生) -
2017年
救歯塾8ヶ月コース(黒田昌彦先生)
-
2018年
明海大学、朝日大学歯学部生涯研修部
インプラントアドバンスコース(嶋田 淳先生) -
2019年
保田矯正塾 第一期矯正治療セミナー(保田 好隆先生)
-
2020年
MACセミナー レギュラーコース 4回(皆川 仁先生)
-
2021年
保田矯正塾 全額矯正治療コース 年間コース(保田 好隆先生)
ブラケットを用いない矯正歯科治療(保田 好隆先生)
MACセミナー(皆川 仁先生) -
2022年
保田矯正塾 第一期矯正治療セミナーの再受講(保田 好隆先生)
症例からはじまるアンカースクリューを用いた限局矯正実習セミナー
MACセミナー(皆川 仁先生) -
2023年
保田矯正塾 成人矯正のありかたと補綴治療
COTアドバンス1
COTアドバンス2
成人拡大矯正セミナー -
2024年
保田矯正塾 一期治療アドバンスセミナー
二期治療アドバンスセミナー
アンカースクリューを用いた矯正治療
iCEED エビデンスに基づいた安全な水平・垂直的硬組織造成術 ハンズオンコース
安全なソケットリフト・サイナスリフト
第25期ダイレクトボンディング講習会 -
2025年
Surgical Basic Course SLA・SCAを用いたサイナスリフトコース
わかりやすい矯正歯科治療 全顎矯正歯科治療 特別コース
JTコンセプトマスターコース -
2026年
IDIAハワイシンポジウム顎顔面外科ベーシックコース
JIDIA(顎顔面外科矯正学会)認定医取得
https://www.kikuchi-dental.net/first#link03
〒319-1221 茨城県日立市大みか町1丁目10-14