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第9回ワールドデンタルショー2023に参加してきました。
茨城県日立市の歯医者、きくち歯科の院長 菊地正高です。
2023年9月29日土曜日から10月1日日曜日までの3日間、パシフィコ横浜で開催された
第9回ワールドデンタルショー2023に参加してきました。
隣では、日本国際歯科大会2023が開催されており、こちらは世界の歯科医療の
最前線を学べる学会でしたが、今回は医院の改装に合わせて新たな最新の機材、
設備などを見学してきました。
デンタルショーとは、歯科の商工業者が一同に会して
行われるお祭りのようなイベントで国内外の
最新の歯科医療機器・材料・薬品・書籍・コンピューター
などの情報、セミナーも聞けるため、
全国各地から歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士を
はじめとした多くの歯科関係者が集まります。
来場者は50000人を予定するほどの大規模なイベントで
会場は大賑わいでした。
こちらは、マイクロスコープのトップランナーであるZEISS社の製品です。
マイクロスコープとは、わかりやすくいうと高性能な歯科用の顕微鏡のことで
最大で20倍程度まで拡大して見れるため歯科治療において大きな助けとなります。
メリット
・むし歯の治療において削る量を最小限に抑えることができる
・精密で繊細な形成ができるため、詰め物や被せ物の適合精度を高めることができる
・歯の根の治療において隠れた根管を見つけることができたり、
根管の中を更に拡大してみれるので根管の中の異物の除去に有用
・肉眼だと見落としてしまうような初期のむし歯や歯のヒビ(クラック)を
見つけることができる
上の写真のように根管内の異物を撤去するする際に、
このマイクロスコープの拡大視野があれば格段にその精度は
高まりそうだと感じました。
使用してみて感じたのは、操作がものすごく難しい。
拡大して見えるぶん視野が狭くなるので、術者もより精密な操作が
求められるのとマイクロスコープを使いこなすにはミラーテクニックが
必須となるので導入する場合は十分なトレーニングが必要だと思いました。
またオプションでカメラを搭載すること、治療している状態をモニターに映すこと
ができます。静止画の写真の撮影はもちろん、動画の撮影も可能なので
処置後の患者様に説明であったり、スタッフとの勉強会、自分の手技の復習など
にも活用できそうです。
患者様は普段なかなか、お口の中で何をされているのかよくわからないと思いますが
治療風景や実際の歯の状態を動画で共有することで、ご自身のお口の状態がより
鮮明になりますので治療に対しての納得感や安心感が格段に上がりそうです。
こちらはルーペ、拡大鏡と言って、展示されているものは2~5倍程度の視野を
拡大できるものでわかりやすくいうと歯科用の眼鏡になります。
先ほどのマイクロスコープの拡大倍率には劣りますが、より小型で装着できるため
扱いやすく治療精度を高めることができます。
メリット
・手軽で扱いやすい
・プラーク(歯の汚れ)や歯石をより精密に除去できる
・むし歯と着色などの汚れを見分けやすくなる
・検診の時などに詰め物や被せ物の問題や初期のむし歯を発見しやすくなる
いかかでしたでしょうか?
ほかにも色々ワクワクするような機材を見てきましたが、今回はここまでにさせて頂きます。
きくち歯科 院長 菊地正高
〒319-1221 茨城県日立市大みか町1丁目10-14
ホームページ http://kikuchi-dental.net/