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部分矯正の勉強会に参加してきました。

 

こんにちは。

日立市大みか町の歯医者さん
きくち歯科の院長 菊地正高です。

2月初旬に大阪で行われた『部分矯正』の勉強会に参加

してきました。

部分矯正とは、歯並びや噛み合わせ全体ではなく、

例えば倒れた奥歯だけ、下の歯だけ、前歯だけなど問題があって

治したい部分だけを治す矯正方法です。

私の部分矯正の目標は

・歯を移動することで、修復処置をしやすくする

・歯ぐきの健康状態を改善するために汚れの溜まりやすい

部分を減らす。

・歯並びが悪くて咬めなかった歯を、歯の長軸に沿って

咬めるようにする

 

矯正する時に難しいのが、『動かしたい歯』と『動かしたくない歯』

をコントロールすることで、例えば、倒れた奥歯を1本起こそう

する(アップライト)には、そのために最低でも7~8本の歯の固定が

必要でした。(固定のためにワイヤーや金属のボタンを歯につけます)

それにより、患者様にとって金属のボタンで口の中が荒れたり、

歯の掃除が難しくなったりするなど大変な思いをする欠点もありました。

状態の悪い歯を良い状態に1本動かすために、色んな方向へ動かす必要が

ありますが、歯を埋める方向に動かす(圧下)はこれまで大変難しい術式と

言われてきました。

今回学んだ部分矯正は、アンカースクリューという小さなインプラント

(マイクロインプラント)を1本埋入するだけで、他の歯を固定する

ことなく、難しいと言われてきた歯の圧下も可能になり、動かしたい歯を

動かしたい方向に動かせるという画期的な方法で、患者様の負担が大幅に

軽減できるだけでなく、術者にとっても術式が簡易化するものでした。

上記写真のように、小さく細いので植立時のストレスやヘッドが小さいので

違和感が少なく、骨に埋入する深度も5mm程度なので身体への負担も少なくて済みます。

逆に、浅く入れるためにインプラントが緩む可能性や脱落する可能性もあります。

よくある質問で、インプラントのねじを外したら身体に穴が空いたままでダメじゃないのと

心配される声がありますが、ねじを外した後は、傷口に血が固まりより強固な状態となって

治癒すると言われていますので安心してください。

 

 

   

上記写真

左下7番を遠心、頬側方向へ動かす設計

左下456Brを頬側方向へ動かす設計

 

今回学んだアンカースクリューによる部分矯正治療は、

全顎の矯正でも応用ができて、それにより今まで抜歯が必要だった治療、

今まで手術が必要だった症例でも、抜歯や手術をしないで済む症例も増えています。

今までだったらヘッドギアをつける症例もアンカースクリューを植立することで

その手間も省けます。

きくち歯科ではこれからも、研修で学んだ知識を患者様に還元できるように

日々取り組んでまいります。

 

 

日立の歯医者

きくち歯科 院長 菊地正高

   

〒319-1221 茨城県日立市大みか町1丁目10-14

ホームページ  http://kikuchi-dental.net/