その他小児矯正・成人矯正
子どもはよく噛んだ方が歯並びは良くなる?噛むことと顎の成長の深い関係を歯科医師が解説
こんにちは。
茨城県日立市の歯医者、きくち歯科院長の菊地正高です。
保護者の方から、
「よく噛むようにすれば歯並びは良くなりますか?」
「柔らかい物ばかり食べていると顎は小さくなりますか?」
「丸飲みしている気がするのですが大丈夫でしょうか?」
というご相談をいただくことがあります。
昔から、
「よく噛む子は丈夫に育つ」
と言われています。
実はこれは、お口の健康という意味でもとても大切なことです。
しかし、
「よく噛めば歯並びが必ず良くなる」
というわけでもありません。
今回は、
噛むことが子どもの成長や歯並びにどのように関係しているのかを詳しくご紹介します。
「噛む」ということは食べるだけではありません
私たちは毎日当たり前のように食事をしています。
しかし、
噛むことには、
食べ物を細かくする以外にも多くの役割があります。
例えば、
- 顎の筋肉を使う
- 顎の骨へ刺激を与える
- 唾液の分泌を促す
- 飲み込みやすくする
- 消化を助ける
- 味を感じやすくする
など、
子どもの成長に欠かせない働きがあります。
つまり、
噛むことは
「お口を育てるトレーニング」
でもあるのです。
最近の子どもは噛む回数が減っている?
昔と比べると、
現代の食生活は大きく変わりました。
例えば、
- 柔らかいパン
- 麺類
- ハンバーグ
- カレー
- ファストフード
- 加工食品
など、
あまり噛まなくても食べられる食品が増えています。
もちろん、
これらの食事が悪いわけではありません。
しかし、
「噛む回数が減っている」
ということは、お口の成長という視点では少し気になる点でもあります。
よく噛むと顎は大きくなる?
ここは誤解されやすいポイントです。
結論からお伝えすると、
「よく噛めば顎が大きくなる」とは言えません。
顎の大きさには、
- 遺伝
- 成長
- 骨格
などが大きく関係しています。
しかし、
成長期にしっかり噛むことは、
顎の筋肉を使い、お口の機能を育てるうえで大切な習慣です。
つまり、
噛むことだけで歯並びが決まるわけではありませんが、
健やかな発育を支える一つの要素と考えられます。
歯並びは「噛むこと」だけでは決まりません
歯並びには、
実にさまざまな要素が関係しています。
例えば、
- 遺伝
- 顎の成長
- 歯の大きさ
- 舌の位置
- 呼吸
- 指しゃぶり
- 口呼吸
- 舌癖
- 食生活
- 姿勢
などです。
そのため、
「硬い物を食べれば歯並びが良くなる」
ということではありません。
私たちは、
歯並びだけを見るのではなく、
お口全体の成長を考えることが大切だと考えています。
よく噛むことで期待できること
よく噛む習慣には、
歯並び以外にも多くのメリットがあります。
例えば、
- 唾液が増えて虫歯予防につながる
- 消化を助ける
- 食べ過ぎを防ぐ
- 味覚が育つ
- 顔の筋肉を使う
- 飲み込む力が育つ
- 食事をゆっくり楽しめる
などです。
噛むことは、お口だけではなく全身の健康にもつながっています。
丸飲みが気になるお子さんへ
最近は、
「あまり噛まずに飲み込んでしまう」
というご相談も増えています。
丸飲みの原因には、
- 食べるスピード
- 食事時間が短い
- 柔らかい食事が多い
- 姿勢
- お口の機能
などが関係していることがあります。
無理に「30回噛みなさい」と言うよりも、
ゆっくり食べる環境を整えることの方が大切です。
ご家庭でできること
毎日の食事では、
次のようなことを意識してみましょう。
- 一口を小さめにする
- 家族でゆっくり食事をする
- 根菜など噛み応えのある食材を取り入れる
- 飲み物で流し込まない
- 左右の歯で噛むことを意識する
- 食事中はテレビやスマートフォンを控える
小さな積み重ねがお口の成長につながります。
小児矯正との関係
小児矯正では、
歯並びだけを整えることが目的ではありません。
当院では、
- 顎の成長
- 呼吸
- 舌の位置
- 飲み込み方
- 噛む力
- お口の機能
なども含めて診査・診断しています。
「噛む」という動きも、お子さんの成長に欠かせない大切な機能の一つです。
歯並びは毎日の積み重ねで育っていきます
私たちは、
歯並びは永久歯が生えてから突然決まるものではないと考えています。
小さい頃から、
- 離乳食の進め方
- 食べ方
- 噛み方
- 呼吸
- 舌の位置
- お口の癖
などが積み重なり、
現在の歯並びにつながっています。
だからこそ、
歯並びが悪くなってからではなく、
小さい頃からお口の成長を見守ることが大切なのです。
こんなお子さんは一度ご相談ください
□ あまり噛まずに飲み込む
□ 柔らかい物ばかり食べたがる
□ 口がいつも開いている
□ 歯並びが気になる
□ 食事に時間がかかる
□ 飲み込み方が気になる
きくち歯科が大切にしていること
きくち歯科では、
「歯並びだけ」を診るのではなく、お子さんのお口全体の成長を大切にしています。
私たちが目指しているのは、
お子さんが大人になっても、自分の歯でしっかり噛み、食事を楽しみ、健康なお口で生活できることです。
そのため、
- 歯並び
- 顎の成長
- 呼吸
- 舌の位置
- 噛む力
- 飲み込み方
- 食生活
まで含めて総合的に診査・診断しています。
必要以上に治療を急ぐことはありません。
お子さんの成長に合わせながら、ご家族と一緒にお口の健康を育てていきたいと考えています。
よくある質問
Q. 硬い物を食べれば歯並びは良くなりますか?
硬い物を食べるだけで歯並びが良くなるわけではありません。大切なのは、毎日の食事でしっかり噛む習慣を身につけることです。
Q. 何回噛めば良いですか?
回数にこだわるよりも、食べ物をよく味わいながらゆっくり噛むことを意識しましょう。
Q. 丸飲みは治した方がいいですか?
丸飲みの背景には、お口の機能や食べ方などさまざまな要因があります。気になる場合は一度ご相談ください。
Q. 相談だけでもできますか?
もちろんです。お子さんのお口の状態や食べ方、歯並びについて丁寧にご説明いたします。
。
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きくち歯科 院長 菊地正高
〒319-1221 茨城県日立市大みか町1丁目10-14